江口ともみさんのもぐたろうに寄せて
何年か前にテレビで、タレントの江口ともみさんが、もぐらのぬいぐるみの
「もぐたろう」を、とても大切にされている様子を拝見しました。
もぐたろうが行方不明になった時の江口さんは泣いてらして、
当時の私は、「とても知的な方なのに、命のない物体にこんなに感情移入するなんて、
なんて不思議なんだろう・・・。」
と正直思いました。
しかし、ひょんなことから私のもとに、「崖の上のポニョ」の金魚みたいな状態の
ポニョが来まして、ものすごくかわいくて、ポニョを抱っこするだけでストレスが
半減するほど、たまらなく大切な存在になったのです。
あまりにかわいいので、写真まで撮る始末。
やばいです。かわいすぎます。
それで私は、この江口さんの一件で、こんなことに気付きました。
いくら今現在、理解不能な誰かの行動や考え方があったとしても、頭から否定せずに
「そんな世界もあるのだね・・・。」という姿勢でいたい、と。
だって私がぬいぐるみに、こんなに感情移入する日が来ようとは、自分自身ですら
分からなかったのだから。
温かい目で世界を見る大切さに気付かせてくれた、とても素敵で透き通った江口さんの心に感謝します。